DEKIRU-JANは、できない理由を決めつける前に、自分という研究対象を観察するためのプロジェクトです。
ここでいう「自分」には、身体だけでなく、思考、感情、眠り、疲れ、生活、環境、家族、人との関わり、安心できること、安心できないことが含まれます。
目指しているのは、誰かに正解を教わり続けることではありません。日常の中で、ご自身が観察し、仮説を立て、小さく実験し、結果を確かめられるようになることです。
「できない」を、すぐに結論にしない。
できなかったとき、私たちはすぐに理由を探します。
努力が足りなかった。才能がない。考え方が悪い。自分が弱い。
もちろん、努力や練習が関係することもあります。けれど、本当にそれだけでしょうか。
眠れていたか。疲れていなかったか。誰かに見られていたか。急かされていなかったか。場所は合っていたか。安心できる状態だったか。
「できない」という出来事の背景には、いくつもの条件が重なっていることがあります。DEKIRU-JANでは、その条件を観察するところから始めます。
自分研究の流れ
DEKIRU-JANの自己観察は、難しい理論から始まりません。 まずは、日常に残っている小さな事実を見ることから始まります。
- 観察「できなかった日」に、何が起きていたのかを見る。
- 違い昨日と今日、前回と今回の違いを一つだけ見つける。
- 条件その違いに、「条件」という名前をつける。
- 仮説答えを探す前に、「○○かもしれない」を一つ作る。
- 実験自分ではなく、条件を一つだけ変えてみる。
- 結果成功か失敗かではなく、何が分かったかを見る。
この流れは、何かを一度で解決するための手順ではありません。 困ったときに、何度でも戻ってこられる研究の型です。
観察するものは、身体だけではありません。
身体の反応は、とても大切な入口です。緊張する、固まる、汗が出る、呼吸が浅くなる、頭が真っ白になる。そうした反応は、今の自分に何かが起きていることを知らせてくれます。
でも、DEKIRU-JANが扱うのは身体だけではありません。
身体と生活
睡眠、疲労、呼吸、空腹、身体の力み、回復の状態。まず、その日の土台に何が起きていたかを見ます。
思考と安心感
焦り、怖さ、緊張、安心できる感覚。頭で分かっていても動けないとき、そこにどんな反応があったかを見ます。
環境と関係性
場所、時間、人との距離、家族や職場での役割。個人の問題ではなく、周囲との噛み合わせとして見ます。
共同観察について
一人で観察できることは、少しずつ増えていきます。
それでも、一人では見えにくいことがあります。問題に近づきすぎているとき。反応が強すぎるとき。条件がいくつも重なっているとき。家族や人間関係が関わっているとき。
共同観察は、答えを教えてもらう場所ではありません。
何が起きているのか。どんな条件が重なっているのか。次に何を一つだけ試せそうか。そこを一緒に観察する時間です。
共同観察にあたっての注意事項
- 医療行為ではありません: DEKIRU-JANの共同観察は、医療行為、医学的治療、または心理療法に代わるものではありません。精神的な疾患や身体的な病気がある場合は、専門の医療機関にご相談ください。
- 特定の結果を保証しません: 本人の状態や環境によって、見えてくることや変化の仕方は異なります。
- 自立した観察を目指します: 目的は依存を作ることではなく、ご自身で観察、仮説、実験、結果の確認を続けられるようになることです。
最初の入口
まずは、できるじゃんノートから始めるのがおすすめです。
できるじゃんノートは、自分という研究対象と出会うための7日間です。全部埋める必要はありません。一言だけ、空白のまま、途中で止まったところからでも大丈夫です。